日本人エンジニアのためのデジタルノマドビザ完全ガイド【2026年版】

日本人エンジニアのためのデジタルノマドビザ完全ガイド【2026年版】

60カ国以上のデジタルノマドビザを徹底比較。収入要件・税金・滞在期間を日本人エンジニア目線でランキング付き解説

はじめに:もう「ビザがないから」は言い訳にならない

デジタルノマドビザとは、リモートワーカーが合法的に外国に滞在しながら、母国や海外のクライアント/企業のために働ける特別なビザのこと。2020年のコロナ以降、世界中で爆発的に増えて、2026年現在で 60カ国以上 が何らかのノマドビザ制度を持っている。

つまり、もう「海外で働きたいけどビザがない」という時代は終わった。

日本人エンジニアとして押さえておきたいポイントはこのあたり:

  • 💰 収入要件: 月$750〜$7,700まで国によってバラバラ
  • 🏥 医療保険: ほぼ全ての国で必須。SafetyWingやWorld Nomadsが定番
  • 💸 税金: 現地で非課税の国が多いが、日本の税務上の居住者判定には注意
  • 👨‍👩‍👧 家族帯同: 多くの国で配偶者・子供の帯同OK
  • 🛂 日本パスポート: ビザなし入国できる国が多いので、現地到着後に切り替えられるケースも

この記事では、60カ国以上のデジタルノマドビザを日本人エンジニア目線で徹底比較し、Tier S〜Cのランキング付きで紹介する。

⚠️ 免責事項: 本記事の情報は2026年2月時点のものです。ビザ制度は頻繁に変更されるため、申請前に必ず各国の公式サイトで最新情報をご確認ください。筆者は法律の専門家ではないので、税務・法務面は専門家への相談を推奨します。


🏆 日本人エンジニア向けおすすめランキング

先に結論を出す。細かい各国の情報は後で読んでほしい。

Tier S(迷ったらここ)

順位推しポイント
1🇹🇭 タイ(DTV)5年ビザ・収入要件なし・物価安い・ノマドインフラ最強
2🇬🇪 ジョージアビザ不要で1年滞在・税率1%・物価激安
3🇪🇸 スペイン税率15%・永住権への道・ヨーロッパ拠点

Tier A(強くおすすめ)

順位推しポイント
4🇵🇹 ポルトガルノマドコミュニティ最強・永住権への道
5🇲🇾 マレーシアIT特化ビザ・時差1時間・物価安い
6🇭🇺 ハンガリーヨーロッパ最安・183日ルールで非課税
7🇦🇪 ドバイ所得税ゼロ・インフラ最高
8🇨🇴 コロンビア月$750で取得可能・メデジンの気候最高

Tier B(条件次第でアリ)

ひとこと
🇹🇼 台湾日本から近い・ゴールドカード
🇲🇪 モンテネグロ所得税免除・収入要件低い
🇭🇷 クロアチア所得税免除・アドリア海
🇨🇿 チェコ日本人対象・プラハ最高
🇰🇷 韓国ネット最速(ただし収入要件高い)
🇮🇩 インドネシアバリのノマド聖地(収入要件やや高い)
🇲🇺 モーリシャス申請無料・リゾート

Tier C(穴場・ニッチ)

🇦🇱 アルバニア(収入要件激安) / 🇲🇹 マルタ(英語圏EU) / 🇲🇽 メキシコ(タコス) / 🇧🇷 ブラジル(収入要件安い) / 🇨🇦 カナダ(観光ビザでOK)


ここからは各国の詳細を見ていく。Tier S/Aの国は重点的に、それ以下は簡潔にまとめた。


Tier S:迷ったらここから選べ

🇹🇭 タイ — Destination Thailand Visa (DTV)

項目内容
滞在期間5年(180日滞在ごとに更新)
収入要件なし(ただし500,000 THB ≒ 約$14,400の資金証明)
申請費用10,000 THB(約$290)
税金183日以内なら基本非課税
家族帯同

エンジニアコメント: これはヤバい。5年ビザで収入要件なし。資金証明$14,400だけ。バンコクやチェンマイはノマドの定番で、月$1,000〜$1,500で快適に暮らせる。コワーキングスペースも山ほどある。DTVは現時点で世界最強のノマドビザかもしれない。

2024年に開始されたDTVは、リモートワーカー・フリーランス・ビジネスオーナーが対象。収入要件がないのが革命的で、資金証明さえクリアすればエンジニア1年目でも申請できる。

タイはもともとノマドのインフラが整っていて、バンコクのコワーキング密度は世界トップクラス。チェンマイは「ノマドの首都」と呼ばれるほどコミュニティが充実している。

🇬🇪 ジョージア — Remotely from Georgia

項目内容
滞在期間1年(更新可能)
収入要件月額$2,000(公式プログラム)/ IE登録なら収入要件なし
申請費用約$300(IE登録なら無料〜格安)
税金IE + Small Business Status で売上の1%のみ!
家族帯同

エンジニアコメント: ジョージアは正直チート。日本パスポートなら1年ビザなし滞在可能。IE登録すれば税率たったの1%。トビリシの物価は激安(月$500〜$800で余裕で生活可能)。ネット環境も思ったより良い。ノマドビザというよりノマド天国。

ジョージアの真の強みは日本パスポートならビザなしで1年滞在可能という点。つまりノマドビザの申請すら不要。さらにIE(Individual Entrepreneur)登録をすれば、Small Business Statusで売上の1%だけが税金になる。

月$500〜$800で余裕で生活できるトビリシは、コスパを追求するエンジニアにとって最強の拠点だ。

🇪🇸 スペイン — Digital Nomad Visa

項目内容
滞在期間1年 → 3年更新 → 2年更新
収入要件月額€2,646〜
申請費用約€90
税金15%の軽減税率(通常24%のところ)
家族帯同可(配偶者、18歳未満の子供)
永住権5年で申請可能

エンジニアコメント: 税制優遇が神。15%のフラットレートは破格。バルセロナやマドリードのテックシーンも活発。収入要件も低めで取りやすい。ガチおすすめ。

ヨーロッパに長期拠点を持ちたいならスペインが最有力。15%のフラットレート税制はヨーロッパのノマドビザの中で最も有利で、スペイン企業の仕事も総収入の20%以内ならOKという柔軟さもある。5年で永住権が取れるので、将来的なEU居住も視野に入る。


Tier A:強くおすすめできる国々

🇵🇹 ポルトガル — Digital Nomad Visa (D8)

項目内容
滞在期間1年(更新可能、最大5年)
収入要件月額約€3,480
申請費用ビザ€87 + 滞在許可€76
税金NHR制度で10年間の優遇税制あり(ただし2024年以降変更あり)
永住権5年で申請可能

エンジニアコメント: リスボンのノマドコミュニティは世界最強クラス。コワーキングスペースも充実してるし、英語も通じる。物価はヨーロッパの中では安め。永住権への道もあるので、長期的に考えてる人には最高の選択肢。

🇲🇾 マレーシア — DE Rantau Nomad Pass

項目内容
滞在期間3〜12ヶ月
収入要件月額$2,000
申請費用約$200
税金基本非課税

エンジニアコメント: IT特化ビザなのでエンジニアにピッタリ。KLの物価は安いし、英語も通じる。日本からの時差も1時間。日本人エンジニアにとっては一番取り回しやすいかも。

日本のクライアントと仕事をしているエンジニアにとって、時差1時間というのは圧倒的なアドバンテージだ。朝会もスタンドアップも普通に参加できる。

🇭🇺 ハンガリー — White Card

項目内容
滞在期間1年(1年延長可)
収入要件月額€3,000
申請費用€110
税金183日未満の滞在なら所得税なし

エンジニアコメント: ブダペストはコスパ最強のヨーロッパ拠点。温泉もあるし、日本人には馴染みやすい街。183日ルールを守れば税金もかからない。

🇦🇪 ドバイ — Work Remotely from Dubai

項目内容
滞在期間1年
収入要件月額$5,000
申請費用$287
税金所得税なし
家族帯同

エンジニアコメント: 所得税ゼロは最強。ただし生活費が高い(家賃だけで月$1,500〜$2,500)。テック系カンファレンスも多いし、ネットワーキングには最高の場所。暑すぎて外出れない時期が長いのがデメリット。

税金面を最優先するならドバイ一択。UAE自体に所得税がないので、合法的に所得税ゼロで暮らせる。ただし生活費の高さで相殺される面もあるので、年収が高ければ高いほど恩恵が大きい

🇨🇴 コロンビア — Digital Nomad Visa (Type V)

項目内容
滞在期間最大2年
収入要件月額約$750
申請費用約$55
税金183日未満なら基本非課税

エンジニアコメント: メデジンは「永遠の春」の気候で最高。収入要件が月$750って、ほぼ誰でもクリアできる。物価も安い。ただし日本との時差が14時間あるので、日本のクライアントとの仕事は工夫が必要。

世界最安レベルの収入要件と申請費用。メデジンのノマドコミュニティも成長中で、月$1,000あれば快適に暮らせる。日本との時差だけがネックだ。


Tier B:条件次第で十分アリ

🇹🇼 台湾 — Employment Gold Card

項目内容
滞在期間1〜3年
収入要件月額TWD 160,000(約$5,000)or 特定分野の専門性
申請費用約$100〜$175
税金最初の5年間、年収300万TWD超の部分の半分が非課税

エンジニアコメント: ゴールドカードは厳密にはノマドビザじゃないけど、実質的にノマド向けとして機能してる。台湾の飯は最高だし、治安も良いし、日本からめっちゃ近い。エンジニアなら専門性でも申請できる。

居住許可 + 労働許可 + 再入国許可がオールインワン。日本から3〜4時間で行ける近さも魅力。

🇲🇪 モンテネグロ — Digital Nomad Visa

項目内容
滞在期間2年(2年延長可)
収入要件月額€1,350
税金所得税・社会保障ともに免除

エンジニアコメント: 所得税免除 + 低い収入要件 + 2年滞在 = コスパ最強の一角。アドリア海沿いの景色はクロアチアに負けてない。

🇭🇷 クロアチア — Digital Nomad Visa

項目内容
滞在期間最大1年
収入要件月額約€2,540
申請費用オンライン€75、大使館€85
税金所得税免除

エンジニアコメント: 所得税免除がデカい。ドゥブロヴニクやスプリトの海沿いで仕事するの最高すぎる。ただし1年で一旦出なきゃいけないのがネック。

🇨🇿 チェコ — Zivno Visa

項目内容
滞在期間1年(更新可能)
収入要件月額約$2,500 + 銀行残高$5,400
申請費用約$107
税金最初の183日間は外国源泉所得税免除
永住権5年で申請可能

エンジニアコメント: 日本人が申請できる数少ないヨーロッパのノマドビザの一つ。プラハはビールが安い。永住権への道もあるのでガチで検討する価値あり。

日本国籍が対象国に含まれているのが大きなポイント。

🇰🇷 韓国 — Workation Visa (F-1-D)

項目内容
滞在期間1年(最大2年)
収入要件年間約$66,000
申請費用約$90
税金基本非課税

エンジニアコメント: 収入要件がかなり高い($66,000/年)。ソウルのネット環境は世界最速クラスで、テック系ノマドには最高の環境。カフェ文化も充実。ただし収入のハードルがね…。

🇮🇩 インドネシア(バリ)— E33G Remote Work Visa

項目内容
滞在期間1年(更新可能)
収入要件年額$60,000
申請費用$150
家族帯同

エンジニアコメント: バリはノマドの聖地。チャングーやウブドのコワーキングは最高。ただし公式ビザの収入要件が年$60,000とちょっと高め。以前はグレーゾーンで滞在してた人も多かったけど、正式ビザがあるなら使うべき。

🇲🇺 モーリシャス — Premium Visa

項目内容
滞在期間1年(更新可能)
収入要件明確な規定なし
申請費用無料!
税金15%フラットレート(183日未満なら適用されない場合も)

エンジニアコメント: 申請費用が無料って太っ腹すぎる。リゾートアイランドで仕事するの夢がある。ネット環境も思ったより良いらしい。


Tier C以下:穴場・ニッチな選択肢

ここからは簡潔にまとめる。メジャーではないが、条件次第では刺さる国たち。

ヨーロッパ

ビザ名滞在収入要件特記
🇮🇹 イタリアDigital Nomad Visa1年年€28,0002024年開始。収入要件低め
🇬🇷 ギリシャDigital Nomad Visa1〜2年月€3,5002年超で所得税50%減税
🇪🇪 エストニアDigital Nomad Visa90日/1年月€3,504〜世界初のノマドビザ。e-Residency併用可
🇲🇹 マルタNomad Residence Permit1〜4年年€42,000英語圏EU。外国源泉所得非課税
🇦🇱 アルバニアUnique Permit1〜5年年€10,000収入要件が激安
🇩🇪 ドイツFreelance Visa最大3年年約€9,000ドイツ顧客必要。税金高い
🇷🇴 ルーマニアDigital Nomad Visa1年月約€3,700ブカレストは物価安い
🇸🇮 スロベニアDigital Nomad Visa1年月約€2,500自然豊かで治安良好
🇧🇬 ブルガリアDigital Nomad Visa1年年約€27,5002025年7月開始
🇦🇩 アンドラDigital Nomad Visa2年月約€4,000最大10%所得税
🇮🇸 アイスランドRemote Work Visa180日月$7,700収入要件高すぎ。オーロラ付き
🇳🇴 ノルウェーRemote Worker Visa最大2年年約$37,710フィヨルドの絶景
🇱🇻 ラトビアDigital Nomad Visa1年月€3,000OECD加盟国の雇用者必要
🇨🇾 キプロスDigital Nomad Visa1〜3年月€3,8002025年3月開始。枠500件
🇲🇩 モルドバDigital Nomad Visa最大2年月$1,500〜2025年9月開始
🇦🇲 アルメニアResidence Permit1年なし3年で市民権取得可能
🇫🇷 フランスProfession Libérale1〜4年月€1,800自営業ビザ。税金高い

アジア

ビザ名滞在収入要件特記
🇱🇰 スリランカDigital Nomad Visa1年月$2,000物価が非常に安い
🇰🇿 カザフスタンNeo Nomad Visa1年要確認アルマトイが人気上昇中
🇮🇳 インドe-Business Visa1年規定なし厳密にはノマドビザではない

中南米

ビザ名滞在収入要件特記
🇲🇽 メキシコTemporary Resident1〜4年月$1,620ノマド大人気。治安注意
🇧🇷 ブラジルDigital Nomad Visa1年月$1,500収入要件低い
🇨🇷 コスタリカRentista Visa2年月$2,500外国源泉所得非課税
🇦🇷 アルゼンチンDigital Nomad Visa6ヶ月+6ヶ月要確認為替で物価安い
🇵🇦 パナマRemote Worker Visa9ヶ月月$3,000領土課税制度
🇪🇨 エクアドルDigital Nomad Visa最大2年月$1,350通貨が米ドル
🇺🇾 ウルグアイProvisional ID要確認規定なし南米で最も安定

カリブ海諸国

ビザ名滞在費用特記
🇧🇧 バルバドスWelcome Stamp12ヶ月$2,000カリブノマドビザの先駆け。非課税
🇧🇸 バハマBEATS12ヶ月$1,000所得税自体が存在しない国
🇦🇬 アンティグアNomad Digital Residence2年$1,500年収$50,000要件
🇩🇲 ドミニカWork in Nature18ヶ月$100非課税。自然豊か

その他

ビザ名滞在特記
🇨🇦 カナダ観光ビザ6ヶ月政府が公式にリモートワークOKと認めている
🇳🇦 ナミビアDigital Nomad Permit6ヶ月月$2,000。アフリカの穴場
🇹🇷 トルコResidence Permit1〜2年イスタンブール物価安い

カナダについて: ノマドビザというよりは「観光ビザでリモートワークしてもいいよ」という制度。カナダ政府が公式に認めてるので安心。バンクーバーやトロントのテックシーンは素晴らしい。


選ぶときのチェックポイント

最後に、自分に合った国を選ぶための判断基準をまとめておく。

優先事項おすすめ
💰 税金を最小化したいドバイ(0%)、ジョージア(1%)、スペイン(15%)
🌐 ネット環境が命韓国、台湾、ドバイ
⏰ 日本との時差を最小化マレーシア(1h)、台湾(1h)、韓国(0h)、タイ(2h)
💸 とにかく安く暮らしたいジョージア、コロンビア、タイ
📝 申請が楽ジョージア(不要)、カナダ(不要)、タイ(オンライン)
🏥 医療水準が高い韓国、台湾、スペイン、ポルトガル
🏠 永住権も視野にスペイン、ポルトガル、チェコ(いずれも5年)

個人的な結論としては、まずタイのDTVかジョージアで試してみて、ヨーロッパ拠点が欲しくなったらスペインかポルトガルというのが日本人エンジニアの王道ルートだと思う。


まとめ

2026年現在、デジタルノマドビザは完全に市民権を得た。60カ国以上が何らかの制度を持っていて、日本人エンジニアにとっては選び放題の状況だ。

税金面を最優先するならドバイ or ジョージア。生活の質を重視するならスペイン or ポルトガル。コスパ最強はタイ or コロンビア

とにかく、もう「ビザがないから海外で働けない」という時代は終わった。あとは行動するだけ。

Happy nomading! 🚀


⚠️ 本記事の情報は2026年2月時点のものです。ビザ制度は頻繁に変更されるため、申請前に必ず各国の公式サイトで最新情報をご確認ください。

参考ソース: freakingnomads.com, deel.com, immigrantinvest.com, citizenremote.com, 各国政府公式サイト